
こんにちはあおいです!
ライティングを仕事にしていると、自分の書く文章に違和感や疑問を抱くことはありませんか?
- この文章で伝わってるだろうか
- こんな書き方で良いのかな
なんて、ライティングをどれだけ経験してきても、「これだ!」と思える答えにたどり着くのは難しいです。
この記事では、ついこの間までライティング法に悩みヒィヒィ言っていたアラフォーWebライターが、ライティング法に悩むあなたへ今すぐ改善・取り込めるライティング法を紹介します。
各見出しごとにテーマを設けているので、目次からあなたのライティングにまつわる悩みに飛んで、例文と合わせて読んでみてください。


ひらがなと漢字の比率を意識して誰でも読みやすい工夫をしよう


ライティングをしていくなかで、漢字とひらがなの比率について意識したことはありますか?ライティングにまつわるブログ記事や本を見ていると、漢字2~3割:ひらがな7~8割と言われています。比率を意識する理由としては以下のことが挙げられます。
- 漢字が多いと堅苦しく読みにくい印象を与える
- 読みにくく感じた読者は早い段階で読み飛ばす
- 漢字が少なめだと、全体的にやわらかい印象を与え、頭に入りやすい
ただし、あまりにもひらがなを意識した文章を書くと全体的に幼稚な印象を与えてしまいます。せっかく頑張って書いた記事がそんなことにならないよう、ライティングを完了したら漢字使用率チェッカーを使って漢字とひらがなの比率をチェックしましょう。
ちなみにこの記事は、


こんな感じの比率です。
話の切り替わりに『改行』を


企業のライティングマニュアルによってはまとまった段落で提出する場合もあります。具体的な指示がない場合は話の切り替わり部分に改行を導入しましょう。改行がない状態で公開してしまうと記事自体がゴチャッとした印象となり、読者に対して読みにくさを感じさせてしまいます。
具体的なイメージとしては以下の画像を参考にしてください。


文章のリズムを意識しよう


丁寧にものごとを伝えようとするあまり、付けなくても良い接続詞や句読点などを執拗に付けてしまうことがあります。
あらゆる接続詞や句読点、言い回しなどを付け加えてしまうと、黙読におけるリズムが悪くなり読みにくさを感じます。読みにくさを感じると頭のなかにリズムの悪さだけが残り、内容が入ってきません。
また、クライアントによっては【字数稼ぎ】と捉えられてしまい、大幅な修正を要する場合もあります。
ライティングをしたら【推敲】をするかと思います。読みやすいリズムができているか、不要な接続詞などを使っていないかなどをチェックするときは、
- ライティングした記事を印刷する
- スマホから読者目線で読んでみる
- Wordの音読機能を使う
などを取り入れて推敲してみましょう。そうすることでどこが不要かを見つけ出し提出前に削ることができます。また、自分のライティングにあるクセもチェックできるため、次回のライティングから簡単に【見つけては削除、または言い回しの変更】ができるようになります。


誰でもわかる言葉を使おう


案件によってはあらゆる専門用語を使うシーンもあるでしょう。専門用語をふんだんに盛り込まれた記事を見つけたら、あなたはどう思いますか?
そのまま読み進めていけるでしょうか?私なら一回記事を読むのをやめて、専門用語についてGoogle検索してしまうかもしれません。
このように、専門用語の意味を知らない人が読者は記事そのものよりも、まずは目前に現れた【言葉の意味】を知りたくなるものなのです。
専門用語に解説がないままでは、がんばって書いた記事も最後まで読まれない可能性もあります。専門用語を使うときは、端的な解説を入れる気遣いを取り入れましょう。
例)
~~~~など、パソコンによってはあらゆるデバイスがあります。
デバイスとは~~を指し~~のことを言います。具体的に~~に使います。
今回紹介するデバイスは~~~
などです。各所に適宜端的な注釈を用いて専門用語を解説することで、読み進めながら言葉の意味も理解できるため、そのまま記事を読み進めても記事の本質が掴めるようになります。
接続詞の使いすぎに注意


「また」「しかし」「なお」「そのため」など、ついつい使いたくなる接続詞。でも、接続詞ってそこまで使わなくて良い場合もあるのです。具体的な例を挙げます。
例)
今日はすがすがしいほどの晴天です。でも、明日は雨の予報です。
改)
今日はすがすがしいほどの晴天です。明日は雨の予報です。
例)
先程提出した記事に誤りがありました。大変申し訳ございません。なお、正式な記事を添付しておりますのでお手隙の際にご確認ください。
改)
先程提出した記事に誤りがありました。大変申し訳ございません。正式な記事を添付しておりますのでお手隙の際にご確認ください。
このように、接続詞がなくても文章の意味が変わらない場合は接続詞は不要と考えます。一方で、接続詞を入れるべきときは【前文に対して逆のことを書く場合】です。
例)
クーポン利用で5%OFFにてご利用いただけます。小学生未満の方のご入場は無料です。
改)
クーポン利用で5%OFFにてご利用いただけます。ただし、小学生未満の方のご入場は無料です。
例)
彼は人生ではじめてと思えるほど怒られたそうだ。まるで反省していない。
改)
彼は人生ではじめてと思えるほど怒られたそうだ。でも、まるで反省していない。
接続詞を入れたことで前文に対して逆のことを説明していることがわかります。ライティングが完了したら、文章を今一度読み込み、普段使っている接続詞の使い方を振り返ってみましょう。
『主語』と『述語』はなるべく近くに置こう


主語と述語の関係性を知っていますか?私はろくに学校にも行ってなかったので、ライターになってから改めて勉強し直しました。(最中ですけどもなにか)
主語 | 述語 |
元彼が | おかしい |
お菓子が | おいしい |
結婚式を | 挙げたかった |
離婚を | 考える |
など、「なにが」「どんなだ」といった関係性を主語/述語と言い、文章を作っていくうえでマスターしなければならない項目です。
ここで主語/述語がおかしな文章を書いてみます。
例)
私は結婚式を挙げたかった教会は山の上にあります
上記の文章は最初の『てにをは』もおかしく、なにをどうしたいのかが具体的に伝わってきません。上記の例には2つの情報(私は結婚式を挙げたかった)と(教会は山の上にある)が織り交ぜられたことによって、よくわからない文章になっています。では、主語/述語を意識して例文を変えてみましょう。
良い例1)
私は山の上にある教会で結婚式を挙げたいと思っていました。
良い例2)
私は結婚式を挙げるなら⚫⚫教会が良いと思っていました。その教会は山の上にあり、夜景がとていもキレイなのです。
良い例1には主語と述語を入れました。2では主語述語を入れたうえで2つの情報をわけて解説しています。なかなか読みやすくわかりやすくなったと思います。
次の例文は、よりわかりやすい文章にするため、良い例1と良い例2の文章の主語と述語を近づけてみます。
より良い例1)
山の上にある教会で結婚式を挙げたいと私は思っていました。
より良い例2)
『結婚式を挙げるなら⚫⚫教会が良い』若い頃の私はずっとそう思っていました。なぜならその教会は山の上にあり、夜景がキレイでロマンチックだからです。
最初の例文と比べてみても明らかに読みやすくなっています。主語の「私は」と述語の「思っていました」を近づけたことによって、誰が何に対してどう思っていたのかがわかりやすくイメージできるのです。
また、良い例2をさらに改良し、主語の「若い頃の私は」に述語の「ずっとそう思っていました」に対して、『なぜそう思っていたのか詳しい理由』を加えました。そうすることで、「若い頃の私は夜景がキレイに見える教会で結婚式を挙げることに憧れを抱いていた 」という筆者の若かりし頃が浮かび上がります。(はずかしいですね。でもそんなときもあったんですよ)
『おすすめです』に逃げない


商品をランキング形式ですすめする記事を書いていると、不意に『とてもおすすめです』で終わらせたくなることはありませんか?なんなら、『とてもおすすめです』で終わらせてる人も少なくないのではないでしょうか。
確かにタイトルには『⚫⚫についておすすめを紹介するぜぇ』と公言していますし、【おすすめです】を使うのは間違っていません。
ただ、どのような理由からおすすめなのかが明確ではないのに【おすすめ】の言葉で商品の魅力解説を終えてしまえば、魅力自体がぼやけてしまいます。そして説得力に欠ける(私も書いてたしわかるよ)。ちょっと例を見てみましょう。
例)
このトレンチコートはトレンドカラーを取り入れているのでおすすめです
雑さが出ちゃってます。まさしく【おすすめです】に逃げています。 この場合はこういった内容で勧めてみましょう。
このトレンチコートはトレンドを意識しています。
流行りのイエローベースを取り入れ、さらにウエストからヒップラインをきゅっと絞ったデザインであるため着膨れしません。
後ろには大きなリボンも付いているので、体のサイズを小さく見せることが可能です。
体のサイズを気にする方にはおすすめです。
商品の魅力がすごく伝わりませんか?ほかにも、わざわざ【おすすめです】を付けずとも、商品の魅力を紹介したうえで『~です』を使って終わる方法もあります。
このトレンチコートはトレンドを意識しています。
流行りのイエローベースを取り入れ、さらにウエストからヒップラインをきゅっと絞ったデザインであるため着膨れしません。
後ろには大きなリボンも付いているので、体のサイズを小さく見せたい方に最適です。
または
このトレンチコートはトレンドを意識しています。
流行りのイエローベースを取り入れ、さらにウエストからヒップラインをきゅっと絞ったデザインであるため着膨れしません。
後ろには大きなリボンも付いているので、ウエストや腰周りをカバーできます。このトレンチコートはトレンドを意識しています。
語彙力を養う 言葉の知識は類語辞典で増やそう


『考える』という言葉ひとつでも、使うシーンによってはほかの言葉に言い換えることができます。例えば『将来を考える状況』のことを指すのであれば、『理想的な将来を思い描く』などです。
このように、あらゆる言葉に言い換えられることを知ったら、まずは自分の文章を読み直してみましょう。改めて自分の書いた文章を読んだときに「同じ言葉ばかり使っているな?」と感じたら、その言葉を類語辞典で検索してみましょう。
ネットでもすみやかに検索できますが、できれば1冊マイ類語辞典を所持して探してみましょう。(出版時期が新しいほど複数の言葉を掲載していますから、最近の言葉を複数言い換えたい場合は直近で出版されたものを選んでください。)
どんなタイプの辞典でも、手元に置いておくことでいつでも目を通せますし、アンダーラインを引いた数だけ自分がよく使う言葉であることが確認できます。チェックした言葉をひとつのノートにまとめれば、自分専用のライティング語彙力ノートを作ることも可能です。



つまり、同時にライター業に携わる人へのよく使う類語だけを集めたブログ記事に書けるということです😏
考え方ひとつであらゆる活用法ができるので、辞典関係はそれぞれ1冊購入しましょう。
またはWeblio類語辞典をチェック。
修飾語の意味と使い方をマスターしよう


文章や主語に対して詳しい解説をする言葉【修飾語】。例えば、
なら、『靴』が『臭い』という言葉に修飾されています。(『靴』は修飾されているので『被修飾語』と呼びます)
この修飾語と被修飾語の関係性。うまく使わないと文章の意味が変わり、別のものになってしまいます。
臭い彼の靴
これだとどうでしょうか。まるで彼が臭いみたいですよね。彼の臭い靴に変えたい場合は、
彼の臭い靴
と、被修飾語の「靴」に修飾語の「臭い」を近づける必要があります。
また、被修飾語が複数ある文章にひとつの修飾語しかない場合、修飾語の置き場によっては文章が大きく変わることがあります。
私は急いで元彼の家から逃げ出したが、元彼は自転車で追いかけてきた
私は元彼の家から逃げ出したが、元彼は急いで自転車で追いかけてきた
このように、被修飾語の「私」に修飾語の「急いで」を付けると、私が急いで元彼の家から逃げ出したことが伝わる文章になります。
それに対して後者は被修飾語の「元彼」に修飾語の「急いで」を付けたことによって、元彼の家から逃げ出した私を、自転車に乗った元彼が猛烈な勢いで追いかけてきた情景が浮かびます。
どちらとしても正しく伝わる文章ですが、修飾語、被修飾語の位置や隣接具合によって誰目線で書いているのか大きく内容が変わってしまいますから、気を付けて使うよう意識しましょう。
リズミカルな文末を意識


「です」「ます」にくわえて体言止めなど複数の文末がありますが、案件のマニュアルに細かい指定がない場合はリズミカルな文末を意識しましょう。「ですます」だけに偏ってしまうと、文章が冗長になりやすく、また読みにくい印象を与えてしまいます。例文を見てみましょう。
例)
今日は待ちに待ったSとのデートです。でも、お気に入りの服のサイズが入らず朝からバタバタしている私です。本当なら花柄のワンピースが着たかったです。仕方ないので全身黒コーデで出掛けようと思っています。
「です」が連続しているうえに、なんだか文章もおかしなことになっています。この文章を少し読みやすく修正したうえで、リズミカルに読める文末を意識して変更してみます。
改)
今日はいよいよSとのデートです。でも、お気に入りの花柄のワンピースはサイズアウトで入らず……。仕方がないので全身黒コーデで出掛けます。
どうでしょうか?花柄のワンピースがサイズアウトで入らず、全身黒コーデでデートをすることが簡潔に伝わったのではないでしょうか。文末もそれぞれ「です」「体言止め」「ます」で終えているため、リズミカルに読めたはずです。
このように、文末の言い回しを適度に変えることで文章がスムーズに読みやすくなります。どうしても繰り返してしまう場合は2回までとしましょう(連続使用は2回までだと修正対象にならないことが多かった(めっちゃ個人の主観だけど))。
ライティングについて悩んだときこそインプット&アウトプット
ライティングについて悩み、あらゆる本や記事で方法をインプットしたら、その日のうちに案件やブログ、ノートなどに実践をかねてアウトプットしてください。覚えたことを実際にやってみることで自然と体に馴染み、頭のなかに正しく記憶されるようになります。
今まで複数のライティング法を読んできた人も、ライティングにおける悩みが解決しなかったのは、覚えたことをうまくアウトプットできていなかったからかもしれません。
読みながらでも本を左手に支えながらでもいいので、「これだ!」と思った方法はすぐに体に取り込んでしまいましょう。そうすることで、自然とライティングへの悩みも解決され、自分のクセに気づき、読みやすい文章が作成できますよ。


私がライティング法を学んだ本



